アメリカ大統領選に思うこと
こんにちわ!白金の公認会計士Fです。
アメリカ合衆国第45代大統領、ドナルド・トランプ氏になりました。
事前の予想に反してトランプ氏が当選したことは、正直意外だったとともに非常に危険なにおいを感じました。
これはトランプ氏が当選し、アメリカの今後の政策がどうなるかとわからないと解説されていることに対してではなく、アメリカ国民が感じ取っている閉塞感が、アメリカだけではなく、世界全体に蔓延してくるのではないかということに対して、危機感を感じたことです。
トランプ氏は、現在のアメリカの閉塞感を脱却するため、アメリカファーストを唱えて選挙戦を戦ってきたわけですが、これは保守主義的な考え方が国民の支持を得たことを意味します。
共和党はもともと保守政党なので当たり前ですし、今までも共和党候補が大統領になったことがあるので、保守主義的な政策に舵を切ったとしても、各国と協調して政策を進めていくだろうと思ってはいますが、今回のトランプ氏=共和党の勝利はアメリカ国民の考え方や思想が以前とはかなり変わってきているのではないかと感じています。
イギリスのブレグジットの時もまさかとは思っていましたが、イギリス国民が選択したのは主権回復でした。まあ、ブレグジット前もEUメンバーにもかかわらず、独自の通貨や金融政策を維持したり、特別な存在ではありましたが。
数年前、ヨーロッパでは極右政党の躍進が話題になったり、イギリス以外のEU加盟国でも離脱問題がくすぶっており、いつ崩壊するかわからない状況です。
もし仮に過度な保守主義的考え方が世界に広がれば、それこそ衝突の火種になってしまうのではないかというのが、今回アメリカ大統領選挙の結果で感じた最大の懸念です。
日米関係だけでいえば、保守主義的な思想信条を持っているであろう安倍総理は、案外トランプ氏とはうまくやっていくのではないかと勝手に考えています。保守主義的な考え方をする人は、現実主義的政策をとる人も多いと感じているので。