コミュニケーションツールとしての会計の重要性
こんにちわ!白金の公認会計士Fです。
ビジネス上の必須3大コミュニケーションツールといえば、英語、IT、会計と個人的には考えていますが、ビジネスを円滑に進めるためのスキルとも言い換えられると思います。
英語は言うまでもなく公用語としている国が一番多くグローバル化が進む現代では英語は重要なコミュニケーションツールでしょう。アジアの中でも日本は英語後進国で英語教育の重要性がいわれています。
自分自身、アジア諸国にいってもその国の母国語は話せなくても英語であれば通じる場合が多く、仕事で英語を必要とする場合もあり、その重要性を痛感しているところです。
普段日本人としか接しないし、日本語だけで十分と考えている人も多いでしょうが、政府は外国人の雇用促進に取り組み始めており、数年後には状況は一変しているかもしれません。
ITはもはやなくてはならないスキルですし、業務効率化や生産性向上のためにはITは欠かせないツールであり、日常的にITスキルは必要とされているところです。
では会計について
会計というとわれわれ会計の専門家や経理業務を行う人が必要とするツール、スキルであって、英語やITほどは必要性を感じている人は少ないのが現状ではないでしょうか。英語やITに比べ小難しくてとっつきにくく感じている人も多いでしょう。
しかし会計というツールを使った財務諸表、あるいは各種損益や財務分析などビジネスでは多く使われています。これは事業活動の結果を数値で表したものです。あるいは事業計画や予算などは将来の事業活動を数値で表したものです。実際、会計情報にはあらゆるところで触れているはずです。
会社全体をコントロールする立場にある経営者のみならず、ビジネスマンにとっては必須のツール、スキルだと思います。
にもかかわらず、日本では教育課程の中で会計を重要視する考え方はどうもないようです。
米国では会計の重要性が認識されており、ビジネス系専攻の学生の人気就職先の上位に4大会計ファームがいつも上がっており、転職することが普通の社会ではビジネスに必要な会計スキルをまずは身につけようと考える人が多いのでしょう。
細かくて複雑な会計基準を勉強して身につけるべきというつもりはありません。それは会計の専門家や経理業務を行う人が身につければいいのであって、それ以外の人は会計情報の見方、使い方を身につければいいと思っています。
よく企業などでも貸借対照表・損益計算書とは、財務諸表分析など基本的な内容の研修が行われたりしていますが、効果を高める工夫が必要だなあと感じています。研修講師をした場合はなおさらです。
高校でも大学でも英語、ITに加え会計的素養を身につけられる教育はできないものですかねぇ。