キッズウィークを新たに創設
こんにちわ!白金の公認会計士Fです。
政府は働き方改革に関して次々と施策を打ち出していますが、次は大人の休み方改革でキッズウィークを創設ですって。
キッズウィークとは、小中高の夏休みを5日間減らして、地域ごとに他の週の平日に休みを移行するとともに、休みを移行した週に企業に有給休暇の取得を促す仕組みだそうです。詳細はこれから検討するようでどのような仕組みになるかはこれからですが、来年4月からの実施を目指すとのこと。
目的は有給休暇の取得率を上げることと、夏休みや年末年始、ゴールデンウィークに集中する旅行需要の分散化と観光産業の活性化に期待しているようです。
しかしまた、くだらない仕組みを考えだしましたね。プレミアムフライデーといい、このキッズウィークといい、看板倒れになることは明らかだと思うのは自分だけでしょうか。
政府が休みを仕組みとして強制的に導入するというのはどうも好きになれません。
今回のキッズウィークは子供の休みを利用して有給休暇の取得促進と長期休暇の実現を図ろうということですが、子供のいない世帯はどうするのでしょうか。独身者がキッズウィークなので休みますなんて言えないですよね。
現在でもお盆休みをずらして、夏休みをとったり工夫している人もいると思います。
結局、若い世代や独身者、子供のいない世帯にしわ寄せがくる仕組みですし、観光業などのサービス業は休めるはずもなく、仕組み上の欠陥が多すぎます。
日本は決して休みが少ないわけではなく、祝祭日の数では他の先進諸国と比較してもトップクラスで、これ以上休みを増やす必要はないでしょう。欧米諸国では法定の祝祭日は少ないですが、長期の有給休暇を取得することは普通で、メリハリをつけています。それに比べて日本は有給休暇の取得率が低いので、このような仕組みを導入しようという議論が出てくるのでしょう。
いわゆる休み方改革は、効率的な仕事の仕方であったり、企業経営者や働いている方の意識改革が必要であることは以前のブログでも書いたことがありますが、そう簡単には変わらないことはわかっています。だからといって休みを国が強制することで解決するとは思えません。
一斉休暇を強制的に導入する前に、まずは有給休暇を自由に取得しやすい環境を作ることが重要なのではないでしょうか。